THE WATANABE COLLECTION

古書画(屏風・掛軸等)

曽我物語図屏風
土佐光吉(とさみつよし)筆
172.0×720.0(cm)
六曲一双
桃山時代

曽我物語は、十郎と五郎という兄弟が父の仇討ちを、頼朝の主催する富士山麓での狩りの場にてようやく成就するという有名な物語である。 右隻 有名な頼朝が催した大規模な富士の巻狩を、たくさんの弓を構えた武士と勢子たち、猟犬と鷹狩の鷹、そして鹿、猪、兎、雉などの獲物とともに描く。 この狩猟の混乱に乗じて、曽我十郎、五郎兄弟は、父の敵である伊東祐経を、狩 場で討とうとする。絶好のチャンスがおとずれたと思ったその瞬間に十郎が木に 躓いた馬から落馬して失敗に終わる。 左隻 物語の舞台を宿営地に移し兄十郎は、水色の群千鳥の模様の直垂と袴を、弟五郎は薄茶色の地に蝶を散らした直垂と袴を着て登場。兄弟の敵討ちを画面の中央に、その周辺に敵討ちの前後のエピソードを表していると思われる多くの情景が描かれている。 所在不明で永年研究者が捜し求めていた土佐光吉が描いたと伝えられる名品と確認され た。 室町時代から宮廷絵師として活躍したみやびな画風を特徴とする土佐派研究の貴重な資料です。

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