THE WATANABE COLLECTION

古書画(屏風・掛軸等)

洛中洛外図屏風
無落款
両隻 171.0×751.2(cm)
紙本金地著色・六曲一双屏風
江戸時代

堀川通を境に左右に分かれ、右隻には朝鮮通信使が三十三間堂前を北上する様子が描かれています。この一行は日誌記録及び描かれた場所や行路から、第2回朝鮮通信使の一行と考えられています。左隻には後水尾天皇〔位:慶長16年(1611)~寛永6年(1629)〕の二条城行幸が描かれています。
洛中洛外図は京都(洛)市中及び郊外の様子を描いた風俗画で、室町時代末期から江戸時代初期にかけて盛んに描かれました。このうち朝鮮通信使を描いたものは十数点ありますが、年代が特定されたもののなかでは最も古く、当時の様子が具体的にうかがえる資料です。

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