床の間は、和室に設けられた日本独自の飾の間(スペース)です。室町時代頃に仏教寺院の仏具を飾る棚を起源として始まったとも言われています。床の間は、仏教寺院では、仏画や香炉・花入れ等を飾って、神仏の宿る神聖な場所として設え、また、武家屋敷では、主君や上位の客人を迎える特別な場所として上段の間に設けられました。
本企画では、当館所蔵の掛軸、香炉、花入れ等を中心として、武家、茶室、正月など季節に応じた伝統的な床の間を展示するとともに、鳥取県在住の3名のアーティストによる現代の床の間を展示します。新旧の床の間のコラボレーションによる、アート鑑賞をより身近に、より豊かにする提案をご覧いただきます。