企画展

開催終了

企画展
会期/2025年08月30日~2025年10月13日
医にまつわるエトセトラ ~解剖図から薬看板まで~

 江戸時代における日本の医学の基本として、漢学に基づく本草学や舶来知識としての蘭学などがありました。当館には、国府町(現鳥取市)出身の松島瑞境が写した「平次郎臓図」をはじめとして、西洋医学を日本に伝えて多大な影響を残したシーボルト関係の洋書、日本人医師や医学者らによる医療指南書等の版本・巻物などがあります。このほか、医師らがしたためた書画、医学の神として信仰された神農を表した絵や彫像、薬箱や薬研(やげん)などの医療道具、薬箪笥、薬店の店頭に掲げられた薬看板など、医にまつわる様々な資料を収蔵しています。
 近年、身体の健康を守り、長寿を目指す意識が一段と高まる一方、大規模な疫病が流行したり、甚大な自然災害に巻き込まれたりするなど、改めて命の尊さを考えさせられる場面が少なくありません。
 本展では、人と医の歴史とそれらを取り巻く環境を物語る様々な資料の数々を展示します。現代において、日々の生活の中で人々の健康的な暮らしを支える医療、医学や薬学の知識と技術の重要性を知り、先人たちの医にまつわる深い知恵や知識に触れることによって、かけがえのない人の命と医との関係を見つめなおす機会となれば幸いです。

開催中/今後の予定
※展覧会名、展示作品、日程は都合により一部変更になる場合があります