鳥取市在住の芸術家・山川賀壽雄氏は、自然に対する畏敬の念や、人々の優しさ、怖さなど、自身が接したことから生まれる心象世界をアート作品に仕上げることで知られています。特に日本画作品は世界各地の芸術祭で受賞し、国内外で高い評価を得ています。
そんな同氏が近年、力を入れているのが木彫り。鳥取県智頭町産の杉材に想いのこもった文字を彫刻し、焼き入れなどの処理を施して衝立や壁掛けに仕上げます。この木彫技術は山川方式「賀壽翁彫り(かずおうぼり)」として同氏が開発したもので、電動工具などを使って比較的短時間で製作できるのが大きな特徴。門下生をはじめ、広く製作機会が提供されています。
本展では、山川氏の日本画と木彫作品とともに、賀壽翁彫りを習得した門下生の木彫作品のあわせて約40点を展示します。