THE WATANABE COLLECTION

鳥取藩ゆかりの名宝

根本幽峨 平家物語 宇治川先陣・弓流図屏風
根本幽峨 平家物語 宇治川先陣・弓流図屏風(部分・六曲一双)
豊臣家滅亡後、江戸時代の鳥取は、池田恒興・輝政を系譜とする鳥取池田家による藩政が幕末まで続きました。鳥取藩は因幡・伯耆の2 国を有する32 万石の国内上位の大藩であり、当時の隆盛ぶりをうかがい知ることができます。特に鳥取池田家は徳川将軍家との姻戚関係が強く、独自の家紋「丸に揚羽蝶紋」以外に、「三つ葉葵紋」を使用することや松平性を名乗ることが特別に認められていました。

渡辺美術館では、こうした鳥取池田家由来の家紋入り武具や調度品などのほか、鳥取藩ゆかりの荒尾家(伯耆国・米子城代)、亀井家(因幡国・鹿野藩主)などに関連する品々も常設展示しています。特に鳥取池田家伝来の家紋入り甲冑、脇差「浦島虎徹」(復元刀:平成の浦島虎徹)などが見所の1 つです。

また当館の特徴として、鳥取藩政時代に活躍した土方稲嶺、沖一峨、根本幽峨、(以上、藩絵師)、黒田稲皐、片山楊谷などの作品も数多く収蔵しています。
当館所蔵の根本幽峨「平家物語 宇治川先陣・弓流図屏風」は鳥取県指定保護文化財になっています。
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