日本には四季があり、人々の生活はそれらと共にありました。私たち日本人の美意識も四季の中ではぐくまれ、平安時代には四季を織り込んだ優美な芸術--雅な世界が宮廷や貴族の間で大きく花開いたのです。 雅な世界は戦乱によって一度は廃れましたが、安土桃山時代から江戸時代にかけて復活します。このたびの企画展では、かつての平安文化を感じられる優美な作品を、春・夏・秋・冬の流れの中で展示します。