鳥取県が主宰する「刀剣フォーラム」では毎年、因伯の名工によって作刀された日本刀の魅力を講演や展覧会を通じて紹介しています。このたびは刀剣に比べて紹介機会の少ない刀装具、特に「鐔(つば)」に焦点を当て、鳥取県及び県立博物館と当渡辺美術館が連携した企画「刀装具の世界~技巧・造形美と鳥取藩の鐔師たち」を実施します。
江戸時代になると武具にも装飾性が求められるようになり、きらびやかで豪華なものも作られるようになりました。刀装具も鞘(さや)に螺鈿細工が、鐔には透彫りが施されたりします。特に鐔の彫金は緻密でユニークなものも少なくなく、専門のコレクターがいるほどです。
そこで当館では、鳥取藩お抱えの因州駿河一派の手によるものを中心に、60余点の鳥取ゆかりの鐔を一挙公開! 鳥取の金工・鐔工の系譜を追いながら、彫金鐔の魅力に迫ります。
※当館の展示は3月末まで延長します。